トイレトレーニングは、気合と根性ではどうにもなりません。
子どもにとってトイレトレーニングは、ちょっとしたストレス。
ある日、突然「ここでおしっこしなさい」なんて私たちでも嫌ですよね?
ポイントを押さえて、子どもにとって負担のないトレーニングをしましょう。
トイレトレーニングは一進一退
先週までできていたことが今週はできない
トイレトレーニングでは、ありがちな話です。
後退する理由は、様々。
- 休日に家でトレーニングできなかった
- おしっこのことで叱られた
- イヤイヤ期に突入した
保育士は「えっ?」って思うようなことでも、トレーニングに影響するものです。
そんな時は、焦ってやっても逆効果。余計後退します。
トレーニングが後退しても落ち込まない。
ステップを一つ前に戻しして、焦らずに付き合っていきましょう。
友達との比較はNG。雰囲気づくりにうまく利用しよう
「○○ちゃんはできているのに」
「なんでAくんはできないの?」
友達と比較するような言葉がけはやめましょう。
「○○ちゃん、トイレに座ってるね」
「Aくんもすっきりしたね」
と言い換えることができます。
友達の状態を伝えることで興味を持ったり、「自分もチャレンジしてみようかな?」という気持ちを盛り上げていきましょう。
ご褒美作戦はいつまでも使えない
園では、ご褒美作戦を使う時はないと思います。
「トイレ行ったら、おやつ(戸外遊び)だよ」
「オムツ変えたら、先生と絵本の続きよもうね」
園での排泄は、活動の節目なので先のことを伝えることで見通しをもつことができます。
家庭でする“ご褒美=おやつ”とは少しニュアンスが違いますね。
ご褒美でつるくらいなら、スキンシップやおしゃべりで「トイレの時間って楽しい」と思ってもらいましょう。
保育士(保護者)が一生懸命になりすぎない
トイレトレーニングって結構ビックイベント。
子どもよりも大人の方に熱が入ってしまうこともしばしば…。
それが子どもの負担になって、トイレ嫌いの原因になる皮肉な例もあります。
トイレに誘うのは遊びの節目
熱心な保育士ほど「頑張らなきゃ」と頻繁にトイレに誘いがち。
遊びに夢中の子どもになんとか説得して、トイレに行く。
時には嫌がられすぎて「もれちゃうでしょ!」って悪循環に。
実は、過去の私もそうでした。
小学生になってもオムツをしている子はいません。
「時期が来ればとれるさ~」くらいおおらかな気持ちで付き合いましょう。
便座に座らせるのは1~2分程度に
排尿間隔としては出るはず
↓(5分)
「出ないか…」と諦めて、立つ
↓
おしっこもれる
これも私の経験です。
排尿間隔としては、あっていてもその子のタイミングでなかった。
ということですよね。
長く便座に座っているのは、子どもにとって退屈。
トイレに座ることも嫌になってしまうこともあるかもしれません。
長くても1~2分。
出ない時は、潔く諦めましょう。
環境設定や導入を大切にする
トイレトレーニングは、0歳児からの積み重ねだと思っています。
環境設定で押さえてほしいポイントは5つ。
- 子どものおしっこのサインを把握しておく
- おむつはおしっこが出たら、取り替えて「しーし、でたね」と声をかける
- 友達のトイレをお手本にする
- トイレの雰囲気は明るく、子どもに親しみやすい
- 絵本や遊びで子どもの関心を高める
詳しくは、こちらの記事を読んでみてください。
保育士のトイレトレーニング 始める時期や導入、環境設定を知っておこう
まとめ
トイレトレーニングをつらいと保育士が感じる時は、子どもはもっとしんどく思っています。
保育士が適度に肩の力を抜いてトレーニングしていくことが、意外と完了の近道だったりします。
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