乳児の担任になったなら、必ず発生する連絡帳(園によってはお帳面と言うのだとか)。
基本、毎日書くので結構大変。
遊んでいるときに「これ書きたい!伝えたい!」と思っても、書けるのは午睡時なので忘れている。(涙)
実際の状況を見ていない保護者にイメージできるように書くのは難しい。
でも、読んでもらって心がほっこりするようなエピソードを書きたいですよね。
ベテランの保育者でも幼児歴が長いと「私、連絡帳苦手なんだよね。苦笑」と言う方もいます。お「直接話す方が得意なんだよね!」と。
そんな連絡帳をどうやって書いていくのか?今回は連絡帳の基本的な部分を整理してみました。
連絡帳はいつ書くの?→午睡時・休憩時に書く
基本、午睡時や休憩中に書きます。
数ある仕事もやりたいし、子どもの午睡チェックもある。その合間に黙々と頭を抱えながら、書いていきます。
ただ、入園・進級したての4〜5月は子どもの眠りも浅い子が多いので、書く時間を確保しにくい。その中で数冊の連絡帳を書き上げるのは結構ハードです。
誰が書くの?→担任が書きます
クラスの子どもを手分けして書いていきます。
方法としては…
- 担当ごとに書く
- 日替わりで書く人を変える
など保育者によって連絡帳に関する違いがあるようです。
担任がお休みで代打の先生が入っている時はその先生にお願いすることも。
平等な冊数記入することが多いですが、そこは園によって違います。
私は書いてもらう時こんなことに気をつけています。
- 担任より冊数が多くならないようにする
- 基本、担当ごとで分かれていても「書きやすい子います?」と交換する
- 必ずお礼を言う
お休みの時、代打で入ってくださる先生が「このクラスにはいつでも入りたいな。」と感じてくださるように…と思っています。
連絡帳はどこで書くの?→保育室か職員室です
午睡中か休憩中と言うことで、保育室か職員室で書いています。
名前や個人の詳細など個人情報がいっぱい詰まっているので取り扱いは要注意です。
連絡帳に何を書いてる?
連絡帳にはその日にあった出来事を分かりやすく、簡潔に書きます。
私は連絡帳のゴールは…
書いた内容を実際に見ていない保護者が読んでもイメージできること。
だと思っています。
書くことに慣れず、不安な人は他の保育者に読んでもらいましょう。
読んでくれた先生がイメージできればOKです。
なぜ連絡帳があるの?
園と家庭をつなぐコミュニケーションツールの一つです。
乳児は家庭の生活や様子が個々の生活リズムの把握など保育に役立ちます。
また、園での体調の変化を伝えるにも役立ちます。
例えば…熱っぽい子の検温をずっと記入する。(9:50 37.3 10:50 37.2)
保護者に説明する時もそこを見てお話すればいいですし、「先生たちこの子のこと気にしてくれてるんだな。」と安心感・信頼感にも繋がります。
あくまでツールの1つなどで、連絡帳に頼るのはNG。対面のコミュニケーションも大切にしていきましょう。
どのように書いていくの?
基本、丁寧語を使います。(でした、ました、ですね、など)
敬語を多用しすぎると硬い印象を与え、読みづらさを感じます。
絵文字について
絵文字については、園や保育者によって賛否両論があります。
「文章で表現して!」と言われることもありますが、文章で伝えられないことが絵文字で伝えられるのも事実だと思います。
使用NGなわけではありませんが、保護者の中にも好まない方はいますので覚えておいてくださいね。
どれくらい書くの?
自由記述欄の大きさや個人の字の大きさに左右されます。
目安としては…
- 毎日のことなので、苦痛にならない量
- 読み手(保護者)の負担にならない
- 子どもによって大きな差がない
くらいが好ましいと思います、
クラス内で大きな偏りがないのも、必要だと思います。
連絡帳を書く心構え
私が連絡帳を書く時に意識していることは…
- 読んでいる保護者がクスッと笑える
- 「うちでもあるある!」と保護者が共感できる
- その子が大きくなった時、「保育園でこんなことしてたの?!」とふと微笑んでしまう
【つい読み返したくなる】そんなエピソードを書いていきたいと思っています。
保育者と保護者が協力して作る成長記録
私は連絡帳を【保育者と保護者が協力して作る成長記録】と捉えています。
その子を愛してやまない大人たちがその子のために綴るエピソード。
一年が終わる頃には保護者が「大切にしたい」と感じてくれるものにしていきたいですね。
連絡帳を書くのが苦手な人へ
連絡帳を書くことが苦手な人は、まず書くことに慣れましょう。
話すことが得意な人は、お迎えの時などに保護者と話すことでカバーできます。
簡単なエピソードを書いて、それについて口頭で説明するような感じです。
「連絡帳にも書いたんだけど、今日こんなことがあって…」
自宅で保護者が連絡帳を読んだ時、「あっ!このことか」とイメージしやすくなります。
また、連絡帳に関する書籍も売っているので、参考にして真似るのもおすすめです。
連絡帳で失敗しないために気をつけたい3つのポイント
ポイント1:否定的な言葉を使わない
ポイント2:ネガティブな内容は書かない
ポイント3:自己判断しない
ポイント1:否定的な言葉を使わない
保護者や子どもを否定するような言葉や文章は、信頼関係を大きく崩してしまうことがあります。
そんなつもりはなくても、文章に表情や抑揚はないため誤解を生じやすいです。
(例)
- 〜してくれず、困りました
- 何度言っても動こうとしません
- いやいやと保育者を困らせようとします
ポイント2:ネガティブな内容は書かない
連絡帳は一生ものなので、
- 子どもの行動で困っていること
- ケガなどのマイナスな出来事
- 保護者が読み返した時に不快に感じるもの
などは紙面に残さず、口頭での説明が好ましいです。
例えば「友達の肩を噛んでしまいました」など。
また、保護者が心の内を連絡帳で話してくれることもあります。
「子どものイヤイヤがつらく感じます」「帰宅後、抱っこばかりで大変です」
保護者の気持ちを吐露していることもありますが、園での様子を知りたいこともあります。
この場合、連絡帳では差し障りなく済ませ、対面でお話することもあります。
私自身、今でも連絡帳で「これはどう返そうかな?」と悩むこともあります。そんな時は、迷わず即相談!
ポイント3にもあるように自己判断だけは、しないようにしましょう。
ポイント3:自己判断しない
- 保護者からの相談
- 園への要望
- 保育者への不満
等の保育者個人で判断できない時は、迷わず相談しましょう。
初めてでも書ける!連絡帳の4つのコツ
コツ1:わかりやすく、簡潔に
コツ2:ポジティブな表現を使う
コツ3:困った時は、即相談!
コツ4:時には労いと褒め言葉、感謝の言葉を添える
これが全てではありませんが、このコツを意識するだけでも連絡帳が書きやすくなります。
まとめ
連絡帳って毎日のことなのでつい義務的に書いてしまうこともあります。
でも、時には「なんで連絡帳を書くんだろう?」と思い出してみると新しい視点が生まれてきますよ。
毎日の記録は大変ですが…頑張って書いていきましょうね。