社会福祉士は心身に問題が生じて日常生活に支障がある人達の相談、助言、支援を行うソーシャルワークの国家資格で名称独占資格です。
“保護者と子どもを援助していくために幅広い知識と相談援助の技術を専門的に学びたい”を考えている方は一度検討してみるとよいかもしれません。
保育士から社会福祉士になるにはどうすればよいのかお伝えしたいと思います。
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社会福祉士の取得は保育士としてのスキルアップできるの?
私たちが子どもの養護、教育のプロであることに対し、社会福祉士は社会福祉のプロ。
ソーシャルワークを勉強し、相談援助の高い技術と社会福祉を幅広く学びます。
保育士の業務で社会福祉士の知識と技術が直接役に立つところ…
それは、保護者支援、子育て支援です。
- 保護者からの相談などに適切に対応できる
- 広い視野から子どもと保護者について考えることができる
- 相手に必要な社会的支援などの情報を提供できる
社会福祉士に転職した方の体験談もあります
社会福祉士の定義
保育士から社会福祉士の受験資格
社会福祉士は、国家資格なので資格試験に合格する必要があります。保育士資格や幼稚園教諭免許とは違い、学校を卒業して取得できるものではありません。
こちらは、社会福祉士の受験資格のルート図です。
自分の学歴、相談援助実務により取得までの道のりは大きく異なります。
詳しくはHPでご確認ください。
国家試験の合格、出題の基準、免除科目は?
試験の方法:筆記(マークシート)
出題形式:5肢択一が基本の多肢選択式
出題数:150問(共通:83、専門:67)
総試験:240分(午前と午後に分かれており、一日がかりです)
点数:1問1点の150点満点
2つの条件を満たしている必要があります。
- 問題総得点の60%程度基準をとして、問題の難易度で補正した点数以上の得点のもの。
- ①を満たし、以下の18科目群(免除されている人は7科目群)すべてにおいて得点のあったもの。
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と社会のシステム
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護の成年後見人制度
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 就労支援サービス、更生保護制度
点数は6割なので、獲得できる方も多いようです。
問題は全科目得点が必要なところ。
私の知人は、総得点120とれていたのに0点科目があり合格を逃した方もいますよ。
国家試験への道のりを具体的に知りたい方はこちらも読んでみて下さいね。
保育士から社会福祉士への道のり【国家試験スケジュール、教材、勉強方法】
実務経験で受験資格を手に入れる
学校へいかずに受験資格を手に入れるには相談援助の実務経験が4年必要です。その後、指定の一般養成校で1年以上学び、受験資格を手にいれることができます。
保育士の場合、専門学校、短大や大学を卒業している方も多いと思います。
その分実務経験が短くなり、短期養成施設に6か月以上ですむこともあります。
自分の仕事が実務経験の対象かを受験資格から調べることができます。
相談援助業務の実務経験として認められる職種に保育士はあります。
参考:児童分野(外部サイト)
その他にも高齢者、障害者、その他、現在廃止事業の分野があります。
働きながら大学の通信教育課程に通って受験資格を得る
相談援助の場で実務経験を積むとしても、資格もない状態でやとってくれる求人はなかなかありません。
また、相談援助だけをやりたいわけではなく、保育士として働きながら保護者支援などのスキル向上の一環として学び資格を取得したいと考えている方には大学の通信教育課程という方法があります。
通信制大学のメリット
- インターネットで24時間いつでも学習可能
- 編入学であれば最短2年で卒業できる
- 経済的に負担が少ない
- 入学時に実務経験があれば実習を免除
- 卒業した学部や学科での種類、科目に関係なく包括的に単位認定を受けることができる
費用の面で補足すると…
4年間大学に在学し、卒業に必要な124単位を取得する場合の費用は、およそ100万円(4年間合計)
しかし、3年編入学で2年間在学する場合はおよそ60万(2年間の合計)の費用で済みます。
毎日の通学はありませんが、年に1回4~5日のスクーリングへの出席が必要です。
私の社会福祉士受験体験を記事にしています。
保育士から社会福祉士への道のり【単位、スケジュール、学費編】
社会福祉士の活躍する職場や仕事内容がイメージできないあなたへ
「興味はあるけど、実際どんな職場でどんな仕事をしているんだろう…。」
と具体的なイメージがわかない方もいますよね。
私もはじめは「保護者支援や相談援助をしたい」と漠然としたイメージで学生生活をスタートしました。でも、漠然とした状態ではモチベーションも長続きしないんですよね。
- 社会福祉士の役割
- 仕事の内容やタイムスケジュール
について書かれた「社会福祉士についてもっと具体的に知りたい!」と思ったときにピッタリの本に出会いました。
児童分野で働きたい
私は、社会福祉士であっても子どもに携わっていたいと考えていました。
ネットで検索すると”高齢者”や”障害者”のイメージが強いんですよね。
本を読んでいくと、実際の児童に関わる施設は以下の通りです。
- 児童養護施設
- 障害児入所施設
- 知的障害児施設
- 児童自立支援施設
- 母子生活支援施設
- 学校(スクールソーシャルワーカー)
- 児童相談所
これらのキーワードを知っておくだけでも、ネットでの検索が簡単になりますよね。
資格の取り方、仕事、年収なども取得するにあたって気になるポイントですが、そちらもわかりやすく記載されています。
また、社会福祉士だけでなく、介護福祉士、精神保健福祉士についてもかかれており、比較検討もできます。
保育士から社会福祉士まとめ
合格率30%以下の難関資格。
利用者の生活全般の相談に応じて助言・援助、精神的なサポートを行う社会福祉士としての仕事は様々です。
福祉の世界で働く人のスキルアップ、活躍する場を広げる資格で、不合格であったとしても勉強した知識は今後の保護者支援などに活かされていきます。
通信大学の資料請求は無料でもらえるので気になる大学があればやっておきましょう。