1歳児の保育の流れ、保育のポイント、1歳児の子どもへの接し方、発達段階での目安などで気をつけていることなどお伝えしたいと思います。
保育士を目指す方、これから初めて1歳児を担当する保育士の方は参考にしてください。
0歳児保育はこちらから→0歳児の担任をする保育士の仕事内容とポイント
1歳児担当保育士の一日の流れ
- 8:00 ①順次登園
- 8:45 ②排泄
- 9:20 朝おやつ
- 9:40 ③自由遊び
- 11:00 ④給食
- 12:00 ⑤午睡
- 14:30 起床、排泄
- 15:00 おやつ
- 15:30 順次降園、延長保育へ
順次登園
早朝から来ている子を保育室に迎えに行ったり、通常の時間に登園する子の受け入れをします。保護者からの引き継ぎ、子どもの視診は速やかに行います。
排泄
排泄は個人のリズムがあります。登園した子からオムツをチェックし、トイレに誘います。トイレに座らせたり、着脱に興味が持てるよう援助していきます。スキンシップをとりながら、子どもと保育士の楽しい時間を作ります。
自由遊び
戸外遊びや園外散歩、室内遊びを行います。個々の発達にあわせたおもちゃなどで1人遊びを楽しむ子もいれば、保育士と遊ぶ子もいます。保育士とばかり遊んでいた姿からお友達と同じ空間で遊ぶこともできるようになります。お友達とおもちゃの取り合いなどが起きることもありますので、うまく調整していきましょう。大好きな保育士に見守られのびのびと過ごせる時間です。
給食
大きく個人差がでる給食。自分で食べれる子がほとんどですが、要所要所での援助必要となります。スプーンやフォークの持ち方、使い分け、お椀を持つなど簡単な食事マナーも伝えていき、子どもができることはできる限り自分で行えるよう言葉をかけていきます。
午睡
睡眠時間も子どもによってまちまち。たくさん寝る子は早めに寝かせます。家庭のリズム、子どもの様子に合わせ日によって睡眠時間を調整します。寝かしつけではなく、子どもが眠たいから眠れるよう援助します。
1歳児の保育のポイント
どの年齢でも特定の保育士と気づく愛着形成は欠かせません。0歳から1歳半までは基本的信頼感を育てる大切な時期。食事、排泄、睡眠は特定の保育士が行うことが好ましいです。
また、1歳半を過ぎると『自分でやりたい!』という気持ちが芽生え、自分の意思を伝えるようになります。まだ言語が発達途中のため、思うように意思が伝えられません。このじれったさがイヤイヤとなり、いわゆるイヤイヤ期に突入する年頃でもあります。
イヤイヤ期の訪れも個人差があります。保育士は日々の園生活や家庭の様子を通して子どもの気持ちに寄り添った保育ができるように努めましょう。
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1歳児のイヤイヤ期は根気よく、子どもに寄り添う
イヤイヤ期に突入し始める1歳児。自己主張がてきるようになることは喜ばしい成長ですが、保育士が保育で困る面も出てくるでしょう。
ですが、イヤイヤしていることを否定せず子どもの気持ちに共感することが大切です。『嫌だったんだね。』と声をかけることで子どもが理解してもらえたと感じることができます。
できる限り子どものタイミングを見計らい、イヤイヤにならないようにする配慮も必要ですね。
子どもへの語りかけはゆっくり丁寧に行う
0歳児から言葉の獲得が始まっています。1歳児の4月には二語文を話せる子もいれば、一語文の子もいるでしょう。たくさん話しかけ、言葉のシャワーを浴びせることが子どもの言葉の獲得につながります。早口にならないようゆっくり丁寧に目を見て話しかけるよう注意しています。
大人の真似をして話すこともあるので言動にも注意していきたいですね。
1歳児を預けて働く保護者への配慮
自我が芽生えイヤイヤ期に突入する子もいる1歳児。保育士が子どもの対応に悩むことがあるように保護者も家庭で困ることも出てくることがあります。
また、保護者が仕事などで疲れている場合…子どものイヤイヤに付き合いきれず、イライラすることもあるでしょう。
保育士は保護者の声に耳を傾け、保護者の思いに共感します。園での様子を伝えたり、園でうまくいった話を伝えることで保護者に子どもとの関わり方を知ってもらうことも必要になるかもしれません。
ともに子どもの成長を考えていけるよう寄り添う必要があります。