私が保育の中でも大切にしたいと思っている保護者対応。
保護者はさまざまな思いを抱いて、保育園に子どもを預けています。
そんな思いまで組んで保護者対応するのは、結構辛かったりもしますよね。
ですが、指針改定の中にも盛り込まれているように…
昨今の保育者に求められているのは、子どもの保育だけではない。
子どもだけではなく、保護者にも目を向けていにはどうしたらいいのでしょう?
保育者が保護者対応で抑えておきたい5つのポイント
私が心掛けている保護者対応のコツを5つ並べてみました。
保護者対応で抑えておきたい5つのポイント
ポイントその1:いつでも保護者に対応できるようにする
ポイントその2:保護者の声を聞いて、保護者の立場になって考える
ポイントその3:保護者の声をポジティブに受け止め、適切な言葉をかける
ポイントその4:保護者の声に感謝する
ポイントその5:問題は解決して、改善していく
一つずつ解説していきます。
ポイントその1:いつでも保護者に対応できるようにする
いつでも話しかけやすいという点がポイントです。
保育者が忙しそうにしていると、保護者は話しかけにくい印象を抱いてしまいます。
保育をしながらの対応なので、難しい点も多いかもしれません。
特に登園時間、降園時間を大切にしましょう。
早番や遅番の時は、普段話せない保護者と会話するチャンス!積極的に保護者と会話しましょう。
ポイントその2:保護者の声を聞いて、保護者の立場になって考える
保護者を見る時に○○くんのお父さん、○○ちゃんのお母さんという目線でみてしまいます。
なので、子どもたちのためになることを保護者お願いしがちなんですよね。
もちろん大切なことなんですが、保護者も個人と考えた時に今と同じ接し方になりますか?
同じことを伝えるとしても、言葉選びが変わってくると思います。
特に信頼関係が構築されていないうちから保育者の話を聞いてもらうことは難しいことがあります。
まずは、関係づくりから。保護者の人となりを知ることから始めましょう。
ポイントその3:保護者の声をポジティブに受け止め、適切な言葉をかける
保護者の言葉が、時にネガティブな意見であることもあります。
ネガティブな意見も保護者に声。まずは受け止めましょう。
その上で、適切な言葉を使っていくと大きくこじれる可能性は減ります。
あと、一言付け加えるだけで、印象を変えることができます。
- お忙しいところ申し訳ないのですが…
- お手数おかけします
- いつもありがとうございます
- お母さん、お父さんはどう思われますか?
- 時間を作ってくださってありがとうございます。
ポイントその4:保護者の声に感謝する
ポジティブな言葉は素直に受け取れますよね。でも、ネガティブな言葉は受け止めたくない。
「一生懸命やっているんだけどな…」と思いたくなることもあります。
もしかしたら、保護者も言いたくなかったかもしれないとしたら…どうしますか?
問題を解決するヒントをくれたとしたら…改善することができますよね。
ネガティブな言葉に感謝するのは、とても難しいと思います。私も簡単にはできません。
でも、ネガティブな言葉の中に「言ってもらえてよかったな:と思えることがあるのも事実です。
まずは、言葉を受け止める。それが第一歩です。
ポイントその5:問題は解決して、改善していく
保護者から言われたことを放置しておくのはNG。
問題は必ず解決するようにしましょう。改善していく中で、保護者からの信頼を得るチャンスもあります。
保育士が保護者からのクレームにも利用可能
今回、紹介した5つのポイントはクレーム対応にも利用可能です。
クレームがないことが、いい保育園であるとは言えません。
保護者の中には言わないだけで、園に対する不安や疑問などを抱えていることがあります。
その不安や疑問がどんどん膨らむと信頼関係どころか、不信感を煽り爆発します。
クレームの芽はできる限り小さいうちに処理していく方が園のためにもなります。
保護者とトラブルになった時こそ話を聞こう
保護者とのトラブルは絶対に避けたい。と誰もが思っているはずです。
場合によっては保護者からネガティブな言葉を使われることもあります。
そんな時は、トラブルばかりに気を取られず、保護者の言葉をしっかり聞くことから始めましょう。
例えば…
- 相手が何を言いたいのか?
- 相手はどんな気持ちでいるのか?
- 相手がどんな結果を求めているのか?
きちんと話を聞くことで、問題解決の糸口や保護者の感情を治めるヒントに気付くことがあります。
「どうしよう。」と慌てる気持ちも理解できますが、話を聞く姿勢を大切にしましょう。
保育士と保護者との会話が信頼関係を作るきっかけに
保護者との信頼関係を作るために必要なこと。
- 質の高い保育を提供すること
- 綺麗で整備された環境を提供すること
- 安全で安心できる保育を提供すること
とさまざまあります。
私は保護者と信頼関係を作る上でたくさん会話することを重要視しています。
たくさん会話するためには、自分から話しかけることも大切ですが、保護者から話しかけてもらうことも必要だと思います。
そのために今顔紹介した5つのポイントは役に立ちます。特にポイントその1:いつでも保護者に対応できるようにするは、話しかけてもらうきっかけを作ることになります。
ぜひ意識してみてください。
まとめ
保護者からの声は、嬉しいことばかりではありません。
保護者対応は保育者にとってしんどさを感じる要因の一つでもあります。
ですが、子どもの育ちを支える上で保護者との意思疎通は必要不可欠。
子どもたちに接するように保護者にも寄り添い、受け止めていきたいですね。