新年度を迎え、最初にあるビックイベント 入園式。
「はじめまして。」の子どもと保護者が多いので、第一印象はよくしたいですよね。
「今年から保育士になりました!」という方は初めてのことで何をしていいのやら…と不安に感じているのでは?
私も初めはそうでしたよ。
今回は、保育士目線と保護者目線から考える入園式のポイントを紹介します。
「入園式で何着たらいいんだろう?」
「入園式で気を付けたいことは?」
「○○な失敗どうしたらいい?」
入園式を迎えるにあたり、不安を感じている方の参考になればと思います。
新人保育士の入園式の服装は早めに購入した方がいい?
新年度が始まって、すぐに行われるビックイベントである入園式。
今年から働き始める方は、「仕事が始まる前に購入した方がいいのだろうか?」と悩みますよね。
でも、ちょっと待ってください。
ポイント
入園式の服装は園によって違います。購入する前に一度確認を。
一番いいのは、3月の事前訪問やオリエンテーションで質問する。
そうすると事前に購入することができます。
入園式に着る服装と言われても、ピンっとこない方も多いでしょう。
一般的に入園式では、春らしい色のスーツを着る方が多いです。
白やベージュ、ピンク、水色など淡い色彩のものが◎。グレーの方もいます。
ストッキングは肌色。コサージュやネックレスをつける方もいます。
「先生、お写真いいですか?」と保護者から子どもとの写真をお願いされることもあります。
その子の一生の思い出に残る日となるので、髪型などもちょっと工夫されるといいですね。
アイテム1 コサージュ
コサージュをつけるだけでもグッと華やかになります。
コサージュというのは…スーツの左胸の襟元などにつける小さな花飾りのこと。
こういう感じのもの↓
よく選ばれるのは、ピンクや白などの春らしい色です。
新卒の方でイメージしにくい方はおうちの方に訪ねるといいですよ。
アイテム2 パールのネックレス
パールのネックレスをつける方もいます。
アイテム3 室内用の靴
いつも保育室で履いている靴ではなく、式典用の靴を用意しましょう。
服装にあった色でよいですが、前は空いていないタイプのものが◎。黒がベーターです。
イメージとしてはこんな感じのもの↓
式典用の靴は、入園式や卒園式でしか使用しないこともいいので兼用できる色をおすすめします。
新人保育士が知りたい 入園式の挨拶・自己紹介は?
入園式の挨拶は事前に考えて、練習しておきましょう。
園によっては、園長先生に用紙を提出する時もあります。
挨拶は簡潔に。でも、要点はしっかり伝えます。
- 園の保育方針
- 園長先生の思い
- 自分の保育に対する抱負
- 年齢の発達やそれに対する援助方法(例)ヤダヤダ期、友達関係など
年齢にもよりますが、保護者向けに話をする時は子どもたちに一声かけます。
(例)
「今から、おうちの方にお話をします。みんなが大きな声でお話していると先生の声がおうちの方に聞こえません。お話が終わるまで静かにできるかな?」
挨拶を終え、連絡事項を伝える際は「ここからは連絡事項です。」一言添えましょう。
入園式や担任の挨拶で途切れ始めた集中力が戻り、聞く姿勢が挨拶の時よりも保育士に向きます。
保護者向けの話が終わったら、子どもたちへお礼と誉め言葉があるとgoodです。
自己紹介(子ども向け)
「○○組のみなさん、ご入園・ご進級おめでとうございます。私は、△△先生です。よろしくお願いします。保育園では、みんなとお歌を歌ったり、外で元気よく遊んだり、お部屋でままごとやブロックをして遊びます。○○組にはたくさんの友達もいます。先生やお友だちと仲良くなって楽しく遊びましょうね。」
「○○組のみなさん、おはようございます。私は○○組の△△先生です。保育園は、お友だちとお部屋やお外で遊んだり、おいしいお給食を食べたりします。先生は早くみんなと仲良くなってみんなと楽しいことをして遊びたいと思っています。明日からも元気に保育園にきてね。」
自己紹介(保護者向け)
「○○組の担任をさせていただくことになりました、△△と申します。子どもたちが「保育園大好き!」と登園することを楽しみに感じられるよう保育していきたいと思います。保育についてのご不明な点やお困りごとがございましたら、遠慮なくお声がけください。一年間よろしくお願いします。」
「○○組の担任となりました、△△です。お子さまのご入園・ご進級おめでとうございます。子どもたちの気持ちに寄り添い、信頼関係を築き、発達にあわせた援助を心がけていきたいと思っています。大切なお子さんの成長を一緒に見守ることができることを嬉しく思っています。至らぬ点もあるかと思いますが、一年間よろしくお願いします。」
保育士が子どもの名前を呼び間違えたらどうする?
最近は、子どもの名前も複雑な読み方が多いですよね。ふりがながないとなんと読んでいいのかわからない時もあります。
ここで名前について覚えておいてほしいことがあります。
どの名前も子どもの健やかな成長を願って思いを込めてつけた大切なもの。
名前を間違えられたことを不快に感じて、一年間信頼関係を築けずに終わることもあります。
事前に予習しておいても、当日緊張していて呼び間違えることだってあります。
「もし呼び間違えたらどうすればいいの?」
個別で間違えてしまった時は、その場ですぐに謝罪しましょう。
全体で名前を間違えてしまった時は、その場で一度謝罪。解散後に個別に再度丁寧に謝罪しましょう。
謝罪した時、保護者の言い回しや表情が気になるときは先輩や上司に即報告。保護者の不快感がとれたか不安を感じたときも報告するといいですよ。
必要に応じて、先輩や上司がアドバイスをくれると思います。
新人保育者が知っておきたい手遊びや歌について
子どもの意識を向けたい時やちょっとしたお楽しみに手遊びや歌を導入する時もあります。
急に待ち時間が発生するなど、万が一に備えていくつか考えておきましょう。
手遊びや歌を選ぶときのポイントは…
- 年齢の発達にあったもの
- 子どもが知っているもの
- 子ども番組などでよく流れるもの
でチョイスすると子どもたちも楽しめます。
今年から保育士になり、初めて子どもや保護者の前に立つ方には照れや緊張があるかもしれません。
この場は、先生がノリノリでやることが大切。
新入園が多いほど、知らないこともあって誰も歌わずに保育室がシーンとしていることもあります。←気まずい空気が流れるんですけど…
それでも保育士が楽しんでいれば見よう見まねでやってくれる子も現れます。
進級する子が多いのであれば、前年度に楽しんだ手遊びや歌を選ぶと盛り上がります。
前年度の担任の先生に質問しておくといいですよ。
難しいものよりも、子どもたちに馴染みのあるものが◎です。
おすすめの手遊びや歌はこちら↓
手遊び
- とんとんとんとんアンパンマン
- むすんでひらいて
- グーチョキパーで何作ろう
- はじまるよ はじまるよ
歌
- チューリップ
- ちょうちょ
- ぶんぶんぶん
- 手をたたきましょう
まとめ
何回参加しても緊張や不安が募る入園式。準備しなければいけないことも盛りだくさんです。
保育室の環境も大事だけど、大切なのは「この先生、いいな。」とよい第一印象を抱いてもらえることではないでしょうか。
そのためには、服装や挨拶での言葉遣い、子どもや保護者への細やかな配慮がポイントです。
信頼関係の第一歩である入園式です。よいスタートをきれるよう応援しています!