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保育士の仕事

水遊び 注意点|保育士がプール・水遊び前に知っておきたい注意点

夏と言えばプール・水遊びの季節ですね。子どもたちには、この季節にしかできない水の感触を全身で体感して、楽しんでほしいですよね。しかし、水遊びやプールには普段発生しないような事故やケガの危険性も潜んでいます

  • 朝の視診のポイントは?
  • 安全面の確保は?
  • プールの後のケアはどうすればいい?

子どもと一緒に保育士も楽しめるようにプール・水遊びのポイントを知っておきましょう。

読み進める前に必ず見てください

2018年、保育園のプール事故がありました。

さいたま市の認可保育所のプールで1年前、女児が溺れて死亡したのは、園側の監視に過失があったためだとして、埼玉県警は27日にも、当時勤務していた女性保育士(31)と女性園長(68)を、業務上過失致死の疑いで書類送検する。捜査関係者への取材でわかった。

参考プール4歳死亡、保育園長ら書類送検へ 監視に過失疑い

事件発生当時、全国の園で事故があったことを通知されているかもしれません。

この記事では子ども、保護者へのお願い、保育士に向けた注意点を記載しています。

この記事に書いていることが全てではありません。しかし、少しでも気づきがあれば周りで話し合い、楽しく終われるプール運営に活かしてください

水遊び 注意点|子どもの視診はいつもより念入りにする

プール遊び当日は、いつもより念入りに朝の視診を行いましょう。

プールの○×表が○になっていても、実際に目で見て判断します水の事故やケガを防ぐという安全の観点からも、子どもの健康管理は重要です。

子どもの状態によっては、室内遊びや簡単な水遊び、時間を短めに設定するなどの対処をしましょう。

チェックリスト

□睡眠は十分にとっている

□朝食をしっかり食べている

□体温は高くない(平熱である)

□鼻水や咳が出ていない

□腹痛や下痢はない

□目ヤニや充血、目の腫れがない

□湿疹や化膿した傷はない

□爪は短く切ってある

水遊び 注意点|保護者にお願いしたいこと

暑い夏は、体力を消耗しやすく、体調も崩れやすくなります

また、プールや水遊びは予想以上に体力を使うため十分な休息も必要です。子どももたちが、夏を楽しく過ごすためにも、保護者の方の協力は欠かせません。

そこで保護者の方にお願いしたい4つのポイントがあります。

  1. 十分な睡眠を確保する
  2. 朝食をしっかり食べさせる
  3. 身体を清潔に保つ
  4. 子どもの体調の変化は保育士に伝える

十分な睡眠を確保する

夜更かしはせず、睡眠時間を十分に確保します。寝不足は、体調を崩す原因となります。また、保育園でも休息時間をとるように配慮しているもののプールや水遊びは大人が思う以上に子どもの体力を消耗します。

朝食をしっかり食べさせる

朝食は、午前中に活動する元気の源です。プールや水遊びは、エネルギーをたくさん使うので、お腹が減ります。

しかし、暑さで食の進みが悪い子もいると思います。保護者の負担にならないようにアドバイスなどをして、朝ごはんはおうちでしっかり食べてきてもらいましょう。

身体を清潔に保つ

汗もたくさんかきますし、洗い流すと言ってもプールでは薬品も使用します。できるだけ、毎日入浴やシャワーをしましょう。できないは、綺麗なタオルで身体を拭きます。汗や汚れが肌のトラブルの原因になることもあります清潔に保つことで、感染症予防にもなります

子どもの体調の変化は保育士に伝える

出勤前の忙しい時間は、保護者の方も大変です。

しかし、子どもの体調の引継ぎはきちんと行います。夏は、体力を消耗しやすく、体調も崩しやすいです。プールや水遊びを避けて室内で安静に過ごすことが必要な場合もあります。気になることや昨夜の様子は保護者の負担にならないよう簡潔にやりとりをします。

水遊び 注意点|保育士は安全点検、事前の打ち合わせを行う

子ども達にプールや水遊びの時間を楽しく過ごしてもらうために、安全管理や指導の工夫は欠かせません。

ポイントをしっかり抑えて、保育士も子どもと全力で楽しめる時間にしたいですね。

安全点検を行う

園で作成した点検表を基に、プールや水遊びを行う周辺の点検を行います。

  • 遊具(ウキワ、フープなど子どもたちの使用する道具の破損はないか。)
  • プールサイド(とがっているものはないか?滑りやすい箇所は?)
  • 衛生管理(水質検査、水温計測など)
  • 熱中症予防(パラソルなどで日陰を確保する)

事前打ち合せを行う

複数で行うため、分担や担当を決めます。

  • 子ども達とプールの中で水遊びを行う
  • プールサイドで安全確認を行う
  • 全体を見守る。子どもの健康状態を確認する

保育士の連携が大切です。一人では子どもの安全や命を守り切ることはできません。自分から周りの保育士と連携をとり、複数の目で子どもたちを見守りましょう。

プール・水遊びの注意点を知ってもらう

子ども達にプールで遊び時の約束をお話しておきましょう。ポイントとしては次の3つです。

  1. プールの周りでは走らない
  2. 水の中でふざけない
  3. 溺れないためにすること

保育士が思うよりも子どもは水遊びに対して、気持ちが高揚します。感情がたかぶってはしゃいでからでは、話が子どもの達に届かないことがありますよね。

毎回の遊び前に繰り返して伝えていく必要があります。どんな時に注意が必要か、具体的な場面を用いて説明しましょう。

また、子どもたちの大半は水遊びが大好きです。はしゃいでいる中で先生とした約束を忘れてしまうこともあります。そんな時は、子どもが「あっ!お約束したんだった」と具体的に気づけるように保育士がタイミングを見計らって伝えていけるといいですね。

プール・水遊び後のケア

プール後は、シャワーなどで身体を流しましょう。このとき、子どもの身体が冷えてしまわないように手際よく行えるよう保育士が事前に役割分担しておくとよいですね。また、プール・水遊び後は十分に水分補給ができるようにします。

水遊びなどで体力を使うので、子どもたちの体調に変化がないか観察しましょう。午前中に使った体力を回復するために休息がしっかり確保できるようします。窓を開けて風通しをよくしたり、エアコンで室温を調整し、気持ちよく午睡できる環境を整えましょう。

夏のはやり病に気を付ける

夏に流行りやすい感染症を挙げてみました。

  • プール熱(咽頭結膜炎)
  • ヘルパンギーナ
  • はやり目(流行性角結膜炎)
  • 手足口病
  • とびひ(伝染性膿痂疹)
  • 水いぼ(伝染性軟属腫)
  • 急性中耳炎
  • 滲出性中耳炎
  • アタマジラミ

感染すると出席停止になる病気もあります。プールを介して移ってしまうもこともあるので、注意が必要です。病気後のプールや水遊びはかかりつけ医に相談してもらうようにお願いしましょう。

保育士の体調管理も行う

夏の暑さに体力を消耗するのは子どもだけではありません。プール・水遊びも子どもと同様に保育士もパワーを使います。

休憩時間は、しっかり休息をとるようにし午後の活動へのパワーを回復させます。

夜は、最低でも0時前には就寝するようにして翌日に疲れを残さないようにしましょう。

最近では、時間術の本で8時間の睡眠を推奨されているくらいです。

参考脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

それでもうまく休息できない人は、休憩中にアイマスクで目を温めるだけでも違います。

私も究極的に追い込まれた際は休憩中に使っています。

 

事故の起きやすい”ブラック保育園”が存在します

厚生労働省が保育施設で起こった事故報告を集計しています。それによると平成26年で事故の報告件数は118件あり、死亡の報告は17件(うち8名が0歳)。溺死が原因による死亡は1名です。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000072858.html

万全を期して臨んでいるはずの水遊びで事故が起こるのは非常に悲しいことです。

ブラック保育園のリアルの著者である脇貴志さんは著書の中でこのようにおっしゃっています。

子どもに限らず、大人でも水深4cmあれば死ぬことができます。人の口と鼻がふさがれるには4cm程度あれば十分だからです。

複数の子どものがいっせいに泳ぐ保育園のプールは、保育士が少し目をそらした瞬間に溺れて重大事故につながる危険性が非常に高ので、特に注意が必要です。

また、保育園でプールが行われる7.8月の時期は、ただでさえ大きな事故が起こりやすい傾向があります。4月に異動してきた、または仕事を始めたばかりの保育士が、3ヶ月のうちに慣れて自信をつけ、それだけに気がゆるみやすい時期だからではないかと推測されます

事例として2件、水遊び中に起きた死亡事故について記載されています。

ブラック保育園のリアルについて知りたい方はこちら↓

【ブラック保育園のリアル】保育士の離職率が高い・保育士不足にご用心

水遊び・プール中の事故を防ぐために

子どもが水遊びをし始めたら、最低でも保育士は2人体制にしましょう。

  • 1人は常に全体を監視
  • もう一人は子どもたちと関わる役目

監視役は基本的に水の中には入らないほうがよいです。

必要な時は、躊躇せず子どものところへ行けるよう心構えをしておきましょう。子どもと関わる役目は、子どもたちを見守りながら子どもたちに水遊びの楽しさを伝えていきます。

まとめ

子ども達に”水の楽しさ”を伝えるためには、保育士も一緒になって楽しむ必要あります。

しかし、子どもたちの安全を守ることが第一となります。ポイントをしっかり抑えて保育士も水遊びを楽しめる環境つくりを行いましょう。

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