子どもといつも笑顔で遊んでいる保育士。やりがいや楽しさをたくさん感じられる仕事ですが、心が折れそうになることもあります。
憧れの職業であっても、厳しい現実があります。
保育士が仕事につらさ、難しさを感じるときをご紹介します。
保育に行き詰まりを感じる、努力が報われない
- 子どもの観察ポイントがわからない
- 子どもへの言葉がけ、援助に困る
- 時間や計画通りに保育が進められない
- 頑張っているけど空回りする
経験が浅く、引き出しが少ない新人保育士に多いと思います。保育士が唯一子どもに対して難しさを感じる部分だと思います。
しかし、自分1人ではこのつらさからは抜け出しにくい。新人保育士がベテランの保育士と担任を組む理由はここにあると思います。新人が行き詰まりを感じた時、手本になり、導いてくれるからです。
真面目で子どもと一生懸命向き合っている保育士だからこそぶつかる壁と言えるでしょう。
本を読んだり、先輩に聞いたりして知識をつけることで解消できることもありますし、何でも試してみることが大切です。
『やっていることが報われない』と感じる時は、力を向けている方向が違うかもしれませんね。
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命を預かる職場。給与と仕事が釣り合わない
By: 厚生労働省
こちらは厚生労働省が、調査した統計です。
保育士は保護者の代わりに子どもを安心と安全にお世話する仕事。子どもの命を預かっています。誤飲や大きな怪我などがあってはいけません。一日中ずっと気を張り詰めて子どもたちを見守っています。
そんな日々の業務に加え、事務仕事、保育計画、次の日や行事の準備などを行っています。勤務時間の大半は子どもと過ごす時間なので、それ以外で時間を作らなければいけません。時には持ち帰り仕事になって、就寝時間が夜中。休日が潰れることも珍しくはありません。
制作、壁面、保育の中で季節や行事を常に意識していなければならないので仕事に終わりはありません。
子どもの命を預かる職場、仕事量に給与が合わないと痛感し、退職する保育士が後を絶たないのが現場のリアルです。
保護者とのトラブル
By: 厚生労働省
昨今の保護者は対応に工夫がいる保護者もいます。
- 無理難題を言ってくる
- 怒鳴ったり、罵倒される
- 保護者同士で保育士の愚痴を言っている
- 子どもに保育士の愚痴をこぼす
- 園のルールを守ってもらえない
保護者の言動が保育士にとって負担になることもあります。
"理不尽だと思っても我慢"や"子どものためを思った発言が保護者には気に入らなかった"なんてこともあります。デリケートで一つ間違えば園長まで巻き込んで大クレームに発展しかねません。子どもが大好きでも、保護者対応に苦労して辞めていく保育士もいます。
保育士免許を持ってる方が、就業を希望しない理由としても上がっています。
保護者対応おすすめ書籍
漫画でわかりやすい新人保育士におすすめ
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保護者支援に戸惑ってる方におすすめ
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職場の環境や人間関係に恵まれてない
- サービス残業
- 休日出勤
- 職場内のいじめ
- 派閥
- パワハラ
職場の環境や人間関係に心身を病む人も少なくはありません。女性社会なので、感情的に否定されたり、陰口、仲間外れなども起こりがちな部分も。（男性でもいますけどね。）
『あの人使えない』『新人（若い）のに気が利かない』『（就業時間終わりに）もう帰るの？』など…相手の何気ない一言に身動きがとれなくなる保育士の方もいるんではないでしょうか。
私の職場では少くないですが、私の友人や同僚の保育士からはよく聞きます。上司がこぼす愚痴も聞いていて気持ちのいいものではありませんね。
自分の心身をリフレッシュするための時間もない職場もありますよ。
何でも人並みにこなせるよう求められる
ピアノ、造形、表現、何でもそつなく求められます。
他にも…こんな能力などが求められます。
- 観察力
- 子どもと関わる能力
- 保護者、先輩、同僚達とも円滑にできるコミュニケーション能力
- 文章力
- チームワーク
- ビジネスマナー
- 計画性
- 行動力
どこがが特別秀でているのもいいのですが、どちらかというとまんべんなくこなせる人が重宝される傾向があります。なので、長所は伸ばしつつ、短所を人並みにする努力が求められます。
毎日の業務に事務仕事、行事の準備に自分の能力磨き…保育士は周囲が思う以上に陰でたくさん努力をしています。
保育士が退職を考える理由は子供以外にあり
保育士のつらさ、難しさを挙げていくと…子どもにまつわることはありません。それ以外の理由が多いですね。『やっぱり子どもがダメで…』って言う人は稀。
子どもが大好きで保育士になって、頑張れる人がそれ以外のことで離職してしまうのはもったいないですね。
古くからある園だと悪い習慣が残っており、若い保育士に負担がかかってしまうのが現実です。もし、自信を失いかけているなら園の環境を変えるのも一つの手です。
労働環境を整えている園はたくさんあります。100％の笑顔で働ける方が子どもにも良い影響が出ますよ。
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