4月から保育士として働き出す。
社会人として働き出す新人保育士さんに対して先輩はどんなことを期待するでしょうか。これから保育園、幼稚園で働く皆さんに対して20年のキャリアを持つ先輩から新人保育士に求める心構えとアドバイスを聞いてきました。
新人保育士に期待することは”あいさつ”
私がアドバイスするのはおこがましいかとは思いますが、一緒に働きたいと思える保育士さんは、明るく笑顔の素敵な保育士さんです。
経験は自然とついてくるものです。新人保育士さんに対して、保護者も最初から100%を望んではいません。その人の人柄が一番だと思います。
朝登園してきた時の「おはようござ います」の一言。朝から戦争のように準備をして登園してくる親子にとっては、保育士さんの笑顔や一言に、救われることも多いと思います。
私の預けていた園にいつも人一倍大きな 声で元気な保育士さんがいました。
保育園に着くだいぶ前の道から声が聞こえてきます。おかげで金曜日には声がかすれていますが、そんな頑張りが親御さんにも伝わり、1年終わる頃には感謝の気持ちでいっぱいです。
卒園した今も季節の挨拶を交わしています。
こんな新人保育士は一緒に働きたくない
逆に一緒に働くのは遠慮したい保育士さんは、コミュニケーションが取れない保育士さんです。
保護者の方とはもちろんですが、保育の現場では、常に他の保育士さんと連携して チームワーク良く一日をまわしています。
今自分が何をすべきか?判断することは大切ですが、その行為をするために保育の流れを中断してしまうことも多々あります。
そんな時に、 一緒に働く保育士さんに「今○○をするので、△△をお願いできますか?」と一言伝たり、 「何をしたらよいですか?」と聞いたりすることで、ずいぶん変わってくるものです。
学生の間にやっておいた方がいいこと
学生時代にもし経験できるとしたら、保育園での夏期バイトや、夕方のバイト。学童保育所 でのバイトなんかも経験してみるのも良いと思います。
以前、新人さんとは思えないほど子どもとの接し方が上手な保育士さんがいました。
後で聞いたら、学生時代に学童保育所でアルバイトをしていたと聞き「なるほど〜」と納得したものでした。
保育に関わる仕事だけでなくても、人と関わるアルバイトだったり、またはサークル活動のようなものでもいいかもしれません。何かに一生懸命になれることでも素敵です。 子ども達は、その先生の人となりを敏感に感じ取ります。 たくさんの経験をして、魅力的な人になって欲しいと思います。