働く保護者の代わりに子どもを養護、教育する保育士。子どもの命を預かる現場は大変なイメージが先行しがちです。
給料に対して仕事内容が多く離職、異業種への転職者も多い業界。しかし、大変以上に子どもからもらえるやりがいや楽しさがあるから続けられます。
保育士の現場で働いてみなければ実感できないやりがいや楽しさをご紹介します。
保育士のやりがいを感じるとき
体力的にも精神的にもキツイなと感じる毎日に「やっててよかったな。この職業を選んで正解だった。」と思えるのはどんなときでしょうか。
保育士になったわたしが感じてきた"やりがい”や”保育士の魅力をまとめてみました。
子どもと信頼関係が築けたと確信できたとき
入園当初、登園するたびに泣いていた子どもの泣く時間が少しずつ減っていく
- 自分の働きかけで笑ってくれた
- 保護者から受け入れると抱っこを要求してくれる
- 離れると後追いしてくれる
など子どもとの信頼関係が築けてくると嬉しく思います。他の保育士より、自分を選んでくれると担当しててよかったな。とやりがいを感じます。
もちろん、信頼関係を築くまでには時間も根気もかかります。こちらが働きかけなければ築けないものです。"今日もダメかな"と思うときもありますが、少しずつ子どもが心を開いてくれるのがわかると保育により熱心になれます。
『◯◯先生が一番好き♡』なんて選んでもらえた時には、子どもの笑顔にキュンとしますね。
子どもの成長を目の当たりにしたとき
子どもの発達を捉えて成長を援助する保育士。
年間計画に始まり、月案、週案、個人案など、日頃から子どもたちの発達を見通して仕事をしています。生活習慣だけでなく、制作、遊びの中でもいつも子どもの発達を考えて保育にあたっています。
なので、子どもたちの成長を目の当たりにした時はこの上なく嬉しいです。日々の援助で子どもができることが増えたときに"この仕事やっててよかったな"とやりがいを感じますね。
保護者から『ありがとう』と言われたとき
- 『先生、いつもありがとう』
- 『助かってます』
- 『この園でよかった』
- 『子どもも先生が大好きです』
- 『アドバイス試したら、成功したよ』
保護者から日頃の保育を認めてもらえたとき、毎日頑張ってよかったなと思います。
保護者の思いは保護者の口から語られなければ、私たち保育士は知るよしもありません。たまにしか聞けない保護者の本音が保育士の自信を回復させます。
"これからも丁寧に保育していこう"と明日への活力になります。
卒園式で見送るまで
保育園に勤めていると、0歳児で入園して卒園していく園児もいます。
子どもの成長の過程を見守りながら過ごしてきた日々がこみ上げてくることでしょう。涙無くして送り出せません。
『生涯に渡る人格形成の基礎を培う大切な時期』に影響を与える貴重な仕事に誇りを持っています。
言葉に出来ないくらい大変だけど、保育士っていい職業だなって感じます。