「子育て経験のない保育士には預けたくない!」
保育の世界では、子育て経験のない先生を信用できないというお母さんもいます。
しかし、保育士とは、子育てではありませんよね。座学もやってきて、子どもの成長過程に合わせた遊びなどもやっていきます。
では、子育て経験のある保育士と子育て経験のない保育士の違いはどういったところにあるのでしょうか?子育て経験のある保育士さんにインタビューしてきました。
子育て経験が活かされるとき
子育てを経験して、自分で変わったなと思うことは「見守る」ことができるようになったことです。
子どもの中に流れる時間と、私達大人に流れる時間の速さは違うと思えるようになりました。手を貸してしまえばすぐにできてしまうようなことでも、彼らは自分の力でやろうとしています。
その成長の一つ一つを自分の喜びとして、応援できるようになったことです。
親の立場を経験して見える
また、保育園に預ける親の立場も経験しましたので、先生の立ち振る舞いも気になるようになりました。
自分の子どもに置き換えて考えてしまうので、ひどく怒られている子どもをみたら 「そんなに怒らなくても」と思うこともあります。
逆に、こんな細かいことまで見ていてくれるんだというようなことがあれば、嬉しく思います。
信頼できる保育士は子育て経験ではない
若くても経験がなくても、見習いたい先生はいます。
子育て経験があっても預けたくない先生もいますし、そんな先生のクラスはやはり落ち着きがないクラスになります。
認可保育園で働いていた時には、パート勤務で障害児の補助という形で、3~5歳児のクラスに配属されていたので、いろいろな先生を観察する良い機会になりました。
そして面白いと思ったのは、子ども達も先生への接し方を変えてきます。 私のようなパートで働く先生には甘えもしますが、言うことは聞いてくれなかったり・・・。 たくさん甘えてもらえて嬉しかったですが、1年たつとやっぱりクラス担任の先生が子どもにとっては一番記憶に残っているものですね。
記憶には残らないけれど、心のポケットには たくさん詰め込んでもらえるように、愛情持って接したつもりです。
親として預けたい保育士とは
どんな保育士さんに子どもを預けたいかというと、子どもの成長を自分のことのように喜んでくれる保育士さんです。
日々の保育の現場では、問題行動が目立ってしまうことも多々ありますが、どんな小さなことでも喜ばしい報告を受けると、働くママさん(パパ さんも)もとても励みになります。
疲れていても子どもとの時間を少しでも多く大切に過ごし、明日への活力になるかと思います。
今少し嬉しく思っていることは、娘が「保育士さんになりたい」と言っていることです。
泣き虫だった娘で保育園での別れ際は毎度大変でしたが、大好きだった○○先生がいて、将来○○先生と一緒に働きたいと言っています。その夢は年齢的にギリギリ叶うか叶わないかくらいですが、そんな心に残る先生が増えてくれることを願います。