先日、"愛着を結べない原因"を先日ブログに書きました。(記事はこちら→愛着形成が結べない原因を知ると子どもには特定の人が関わる重要性がわかるよ! | 保育女子)
『愛着ってほんと大切』と改めて感じたのですが、児童福祉施設ではどこまで愛着に重きを置いているのかな?と疑問に感じました。
愛着をやっと結べたのに壊された子どもを描いた漫画を思い出したので、紹介します。
虐待のリアルを描いた漫画
凍りついた瞳シリーズだ前回は被虐待児から寄せられた手紙をもとに書いたものを紹介しました。
【続 凍りついた瞳】から子どもの変化を気づける観察力をつける必要性を感じる。専門職としてできることを考える。 | 保育女子
今回の作品では、日本の虐待に対する制度の遅れを目の当たりにしました。割と古い本なので、法律は改正されています。
愛着を年齢の壁で壊された子ども
母親からのネグレクトで乳児院に引き取られた男の子。彼もまた母親と愛着を結べず、愛着障害の傾向があった。担当の保育士は、愛着障害を持った彼を根気よく支えた。保育士の懸命の行為により男の子は歩けるようになり、話せるようになり笑顔も見られるようになっていった。2歳の措置変更に合わせて家庭復帰を促したが、叶わずに児童養護施設に入所することになった。その後、愛着の対象から引き離された男の子は不安定になり…
というストーリー。一度ならず2度も喪失体験。安定していた生活や情緒も不安定になってしまいますよね。
平成16年の児童福祉法改定で、必要な子は就学前までの入所が可能になりました。しかし、多くの子は2歳で措置変更があります。
乳児院は、原則として乳児(1歳未満)を入所させて養育する施設であるが、実 際には2歳あるいは3歳まで入所していることも多く、低年齢児を養育すると いうところに特色がある。特に乳児の保護は常に生命の危険をはらんでおり、 緊急かつ突発的に行われることが多い。
・平成16年の児童福祉法改正により、「保健上、安定した生活環境の確保その他 の理由による特に必要のある場合」には就学前までの入所が可能となった。乳 児院の在所期間の半数が6か月未満と短期であるが、長期在籍となる3歳以上 の子どものほとんどは重い障害のある子どもやきょうだいが同じ施設にいる子 どもなど保育看護の環境が必要な子どもである。乳児院運営指針
できることなら預けられた時からずっと同じ場所で生活できるとベターなんでしょうけどね。その点を考えると里親は有効な手段だと思います。
里親制度について描かれた漫画を紹介しています。
里親制度についてわかりやすく描かれた【うちにおいで!!すべての子供に家庭を】。家庭で育つチャンスはすべての子どもにあるよね!
まとめ
この作品を読んだ時のモヤモヤ感は半端なかったです、愛着を結ぶのが大切だと分かっているのにそれに繋がらない。ということにモヤっと。
子どもをずっと見守るという点では里親が活躍できると思います。子どものためにできることを増やしていきたいですよね。