みなさんは雨の日の保育どうしていますか?
週間天気予報は絶対チェックという人が大半を占める保育士。傘マークがつくと「えっ、どうしよ…」とブルーになる人もいるでは?
一週間で一日あるだけでも、頭を悩ます雨。梅雨なんて想像しただけで逃げたくなりますよね。笑
「雨の日、何していいかわからない!」
「何日も続くとネタ切れです」
雨の日の保育にお困りの方の参考になればと思います。
とはいえ、私もまだまだ雨ガッカリ派。一緒に勉強しましょう!
室内遊びが増える時期の注意点
雨の日は大人でもなんとなくソワソワ。
戸外でおもいっきり身体を動かせないことが、子どももストレスに感じたりします。
室内遊びが増えると…
- 子どもに落ち着きがなくなる
- 子ども同士のトラブルが発生する
- 生活のリズムが崩れる(特に乳児)
保育士自身も注意力が減少したりと思わぬ怪我につながるものです。
- 雨で濡れたテラスや昇降口
- 湿気などで滑りやすくなっている階段や廊下
雨だから注意が必要な怪我もあります。
雨の日にしかできない遊びを楽しむ
雨は子どもたちにとって様々な発見がある自然現象でもあります。
雨の日にしかできないお楽しみもあるんですよ。
小雨や雨上がりにお散歩にでかけたり…
いろんな容器を並べて雨の音を楽しんだり…
晴れた日との違い探しもできます。
雨ならではの歌を歌って楽しむこともできますね。
- あめふりくまのこ
- にじ
- あめふり
- あまだれぽったん などなど
保育士の工夫で雨の日も素敵な時間に早変わりします。
雨が続く梅雨を乗り越えるコツは5月の準備
「保育士の工夫で雨の日が楽しく過ごせるのはわかってるけど…。」と梅雨時期になると頭を悩ませていませんか?
就職されて初めての梅雨ともなると「誰か助けて…。」とつらい時期に感じるかもしれません。
梅雨の期間は毎年変化するようですが、だいたい1ヶ月~1ヶ月半。早い地域では5月中旬から、遅い地域でも6月中旬には梅雨入りするようです。
雨が続く毎日を楽しく過ごすためにはどうやっているのでしょう?
ベテランの先生たちは、梅雨入り前から準備をしています。
- 身体を動かす遊び
- 充実したコーナー作り(ままごと、微細、ブロックなどなど)
- 制作遊び
いくつかネタを準備しておくといいでしょう。
自分のクラスだけで楽しむのもいいですが、他のクラスや異年齢と交流するのもおすすめ。
子どもたちにとっても、特別感でいっぱいです。保育室から一歩でた交流で育まれるものもありますよ。
乳児(0歳児・1歳児・2歳児)
どの年齢にも共通しますが、まずは室内遊びを充実させましょう。
子どもが自分でおもちゃを選んで遊べるように配置します。
一人、もしくは少人数で過ごせるような環境も用意し、落ち着けるコーナーがあるといいですね。(大人でもずっと誰かと一緒は疲れます。)
指先を使ってできる遊びも増やすと◎。ゆっくり自由遊びができる雨の日だからこそ、集中してできる時間が保証されます。
- ボタンやホック
- 洗濯バサミ
- かたはめやパズル など
小麦粉粘土などの粘土遊びやおえかきも手先を使って遊ぶことができます。
遊びを見守りながら、一対一でふれあい遊びをするのも信頼関係を築くことができると思います。
身体を動かす時間も意識的に儲けましょう。リズム遊びや体操、サーキット遊びもおすすめです。新聞遊びも汗をかくほど夢中になれます。
保育室を飛び出して冒険するのもいいですね。
園内散歩をして階段の登り降りを経験したり、異年齢の部屋を意図的にのぞいて交流を図るのもよい刺激になりますよ。
幼児(3歳児、年少・4歳児、年中・5歳児、年長)
一日の活動は静と動のバランスを考慮しましょう。
自由遊びだけでなく、リズム遊びや簡単なゲームをすることで動きを作ることもできます。保育室だけでなく、遊戯室などの広い場所で活動するとのびのびと身体を動かせますよ。
いろいろなダンスの中で動きが多く、面白いのはひろみちお兄さんとたにぞうさんシリーズ。全国をワンダー主催で回っているので、一度参加してみるいいですよ。(参加経験あり)
ちなみに運動会などでも使えます。
また、廃材などで制作コーナーを作ると夢中で取り組む姿が見られるかもしれません。カプラとか大型積み木もいいですね。
自分一人で作る達成感や友達と一緒に作るプロセスも子どもたちにはいい学びです。
保育室だけでは手狭なので、廊下や遊戯室などで大がかりなものを作れると盛り上がること間違いなしです。
こまやあやとり、けん玉などの古くから伝わるおもちゃに粘り強く挑戦する時間もたっぷりありますね。
ポイント
友達との関わりも増える幼児では、理解していても言葉で思うように伝えられずトラブルになることも。雨の日はおもちゃの取り合いやスペースなどでいつもより口論も多く感じるかもしれません。
自由遊びでそういう機会が増えるからこそ、他者との関わりについて知らせるチャンスでもあります。保育者が適切なタイミングで仲立ちしたり、繰り返し知らせていくことで子どもたちに自ずと力が身に付くと思います。
環境設定の参考にしています↓
まとめ
大人が憂鬱だと感じる季節も子どもにとっては発見と驚きがあります。
”雨=嫌なもの”という印象を抱かせるか、”雨=面白い”と科学的な好奇心を抱かせるかは私たち次第ですね。
戸外にでれない日は、保育士も気が滅入ったりします。
保育士も子どもたちも楽しめる雨の日を過ごしたいですね。