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おすすめの本 保育士の仕事

保育所保育指針の改訂で知っておきたいポイントは?

保育所保育指針が改訂される4月1日。

「4月に読んでも間に合うでしょ!」と思っていませんか?

「帰宅後や休日は、少しでも休息したい」これが4月の保育士の本音ではないでしょうか。

でも、指針の改訂は4月1日スタート。絶対に避けては通れません。

だからこそ、今のうちにポイントを押さえて指針について触れておくことが大切です。

4月は保育に集中するために押さえておきたい指針改訂のポイントとおすすめの本をご紹介します。

指針改訂で絶対に押さえておきたポイントは?

今回の保育所保育指針の改訂で絶対に押さえておきたポイントは大きくわけて3つ。

  1. 非認知能力
  2. 乳児保育
  3. 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿

その1 非認知能力

「非認知能力なんて聞いたことない」「なんか難しそうじゃない?」と思われるかもしれません。

私もそう思っていましたが、能力の中身を見てみるととてもシンプル。

  • 粘り強くやり抜く力
  • 人とうまく関わる力
  • 感情をコントロールする力

など、私たちが社会で生活するために使っている能力のことでした。

この能力を育てるために乳幼児期、特に3歳未満児の保育が大切だという認識が高まっています。また、最近の研究の結果では大人になってからの生活に大きな差でるといわれています。

その2 乳児保育(3歳未満児)

乳児保育(1.2歳児含む)のポイントは3つあります。

  • 基本的信頼感の形成
  • 学びの芽生え
  • 3つの視点

基本的信頼感の形成

基本的信頼感は「私はみんなから愛されている、大切にされている」と子どもが感じていることからスタート。

困ったこと、不快なとを一緒に解決してくる経験を通して「困った時、不安な時は大人が助けれくれる」という信頼感が獲得されます。

基本的信頼感が獲得されると子どもに育つものはなんでしょう?

  • 自己肯定感
  • 他者への信頼感
  • 感情をコントロールする力
  • 粘り強くやり抜く力

いわゆる非認知能力ですが、保育者のどんな行動で育っていくのでしょう?

子どもの欲求を適切に満たしていく、まずは子どもとの愛着形成が大切になります。

  • 子どものサインを適切に受けとる
  • 子どもが自分で選択できるよう促す
  • 温かく応答的に関わっていく

保育の現場で例えると…

  • 子どもが不快(オムツ汚れ・空腹など)をケアし、心地よい状態にする
  • 子どもの喃語(「あーあー」「ぶー」)や言葉に優しく応答する
  • 子どもの甘えたい気持ちを受け止め、スキンシップを十分にとる

愛着形成についてもう少し詳しく読みたい方はこちら↓

愛着に関する記事

 

愛着の形成通して、基本的信頼感が獲得できる。これらの土台があって、子ども達は生活や遊びから様々なことを学び始めます。

それが非認知能力や幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿へつながってくことを意識して保育していきたいですね。

学びの芽生え

保育者との基本的信頼感を形成できた子どもたちは、保育園で安心して生活できるようになります。

「いつも先生が見ているから大丈夫。」と保育者から離れ活動できるようになってきますよね。

生活や遊びを通して主体的に人・物・環境に興味を持ち関わるようになっていきます。

この興味や関わりが子どもたち学びのスタート=学びの芽生えです。

「乳児は個人差も大きく、発達も飛躍的に進むため把握していくのも大変だよ。」と思われる方もいるかもしれません。

ですが、私たち保育者が個人差や発達過程に応じ、環境設定や援助、言葉がけすることが学びの芽生え時期にはとても大切。

「もっとこれで遊びたい。」「こんなことに挑戦したい。」「これはなに?」

といった子どもの興味関心を一緒に追いかけていきたいですね。

3つの視点

基本的信頼感の形成、学びの芽生えである乳児期。

「大切な時期の子ども達が身体的・精神的・社会的発達の土台を作るために保育者がどう実践したらよいか?」が示されています。

  1. 健やかにのびのびと育つ
  2. 身近な人と気持ちが通じあう
  3. 身近なものと関わり感性が育つ

その3 幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿は、方向性です。

「こうなってないといけない」ではなく、「こういう力が育っていてほしい」というもの。

  1. 健康な心と体
  2. 自立心
  3. 協同性
  4. 道徳性・規範意識の芽生え
  5. 社会生活との関わり
  6. 思考力の芽生え
  7. 自然との関わり・生命尊重
  8. 数量・図形、文字等への関心・感覚
  9. 言葉による伝えあい
  10. 豊かな感性と表現

「年長までに育ってればいいんだよね!」「幼児さんだけでしょ。」と思ってませんか?

10の姿は、0歳児から積み上げてきた土台があってこその育ちです。

乳児の保育でも10の姿に結び付く場面があります。

「子どもたちの姿を今すぐ10の姿にあてはめるのは難しい」と感じる方もいるかもしれません。。

そんな方は、実践に交えて身に付けていくのがいいですよ。

  • 毎日の保育の振り返り
  • 週案や月案の反省時
  • 週案・月案の作成

あなたが担任するクラスの子どもたちには、10の姿が溢れていると思いますよ。

今から学んでも十分間に合います

指針の改訂まで後1ヶ月。新人が入ってくるまでにも1ヶ月あります。

予習しておくには十分に時間があります。

「4月になって読めばいい」と思っている方はちょっと待って!

毎年4月にゆっくり本を読める時間はありましたか?←残念ながらありません。

「本読むと眠くなります…。」という方でも読みやすいイラストつきです。

「指針の本…たくさんあるからどれにしよう?」と迷っているあなたにおすすめです。

まとめ

今回の指針改訂では、私たちが日々行ってきた保育が文章化されたものであると私は思っています。

「こんな姿あるな」

「私の保育は指針にそっているな」

「ここはもう一度見直してみよう」

と保育を振り替えるいい機会になっています。

また、子どもたちが身に付けている素敵な能力を再確認できると素敵ですよね。

 

参考文献

保育所保育指針の改訂に関する議論のとりまとめ

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