保育士転職で必ず必要になるのが履歴書の作成です。
日頃、おたより帳や指導計画書を書いたりと文章を書く機会は多いものの履歴書の作成となると戸惑ってしまう方が多いかと思います。
「いったい何をかけば良いの?」これに尽きますよね。
そこで今回は履歴書の基本的な作成方法、注意点をお伝えしていきます。
履歴書の考え方
履歴書はあなたと応募先の園が初めて出会うタイミングであり第一印象を決定します。
誤字・脱字、書き方が間違っていたら、雑な保育をするのかな?と思われてしまいます。
履歴書作成は2ステップで考えてください。
- 正しい書き方・構成で読まれないを回避する
- 書いている内容を深めて面接に読んでもらう
どれだけ良い志望動機や自己PRを用意したところで土台となる正しい書き方ができていなければ次はありません。
まずは、書類を読んでもらえる。それから面接に読んでもらえるの流れを考えていきましょう。
ダメな履歴書の例
履歴書の正解だけを知っていても失敗してしまうものです。まず悪い履歴書の例を提示し、ポイント解説を加えていきます。
これまで履歴書の書き方について少しでも勉強された方は何が間違えか考えてください。
ダメな履歴書の例履歴書
20XX年XX月XX日 現在※1
年 | 月 | 学歴・職歴 |
学歴※2 | ||
平成XX※1 | 3 | XX高等学校 卒業※3 |
平成XX | 4 | XX大学 入学 |
平成XX | 3 | XX大学 卒業 |
職歴※2 | ||
平成XX | 4 | XX保育園 入社※4 |
年 | 月 | 免許・資格 |
平成XX | 8 | 普通自動車免許取得 |
3 | 保育士資格 | |
幼稚園教諭免許※3 |
志望動機
私が貴園を志望した理由は、育児担当制を実践されていることに魅力を感じたからです。5年保育士として働いてく中でもっと子どもに寄り添った保育をしたいと考えるようになりました。貴園のホームページを拝見したところ、私の求める保育ができると感じ、応募しました。 |
簡単に作成しましたが、ダメなポイントを発見できたでしょうか?
履歴書の正しい書き方のポイント
文字が上手、下手ではなく、読みやすい文字を書いてあるかということに注目します。
文字で注意するべき点は以下の項目です。
- 文字の大きさを揃える
- 日付は提出日を記載する※1
- 西暦・和暦は揃える※1
- マルは正円で、丁寧に書かれている
- 学歴・職歴は見やすく中央に書く※2
- 学校・資格・会社名は正式名称で書く※3
- 卒業・入学は見やすく合わせる※3
- 職歴は「〇〇保育園 入職」と書く※4
- 職歴は職務経歴書に書く内容を記載。(短期、無関係なものは記載する必要はありません)
- 応募先の保育園は貴園と書く
<注意点>
- マル文字・傾斜文字などのくせのある字はNG
- 空白がない
- 誤字を修正液や二重線で消していない
- 日付は提出日を記載する
読まれる履歴書の書き方の例
履歴書のポイントを押さえた書き方をしたものが以下の例です。※志望動機は省略しています。
ダメな履歴書の例履歴書
平成XX年XX月XX日 現在
※提出日に合わせる
年 | 月 | 学歴・職歴 |
学歴 中央に寄せる |
||
平成XX | 3 | 〇〇市立XX高等学校 卒業 |
平成XX | 4 | 〇〇私立XX大学 XX学部 XX科 入学 |
平成XX | 3 | 〇〇私立XX大学 XX学部 XX科 卒業 卒業・入学を揃える |
職歴 | ||
平成XX | 4 | 社会福祉法人 XX保育園 入職 |
平成XX | 4月 | 同法人 〇〇保育園 へ異動 異同した場合は書いておく |
現在に至る | ||
以上 |
まずは読まれない履歴書を回避しましょう。
免許・資格は保育に活かせるものを書こう
免許・資格、趣味は関連性のあるモノを書いていきましょう。
持っている資格や趣味によって他の候補者と大きく差をつけます。
免許・資格
免許・資格であれば、保育で生かされるものを書いていきます。
一例を挙げると、私は、社会福祉士の資格取得にむけて勉強中と記載しました。(その後、面接では「幅広い視野で保護者支援ができる」とアピールしました)
ニッチな事例なら、アロマを取り入れている保育園なら趣味で取得したアロマの資格は活かされますよね。
ただ、応募先の保育園が求めている人材・スキルに合わせて書いていくのが望ましいです。
※保育士資格、運転免許だけでもOK
趣味・特技
人柄が伝わるポイントで、面接の話題にする可能性もあります。
- 趣味・特技は何か?
- どのくらい続けているのか?
- 保育園でどう活かせるのか?
を考えて書いていきましょう。
知り合いの保育士の新卒就活からの鉄板は「剣道」でした。
「剣道で学んだ精神を子ども達に伝えていきたいです!」と元気よく伝えているそうです。
なかなかやっている子が少ない中で2段取得、今も週1で練習を続けている話をすると面接でウケが良いと聞きます。
もし思いつかない方は3つのポイントで探してみるようにしましょう。
志望動機・自己PRの注意点
志望動機は、数ある保育園の中からその園を選んだ理由を伝えます。
3つのポイントで考えてください。
- 転職理由をネガティブからポジティブに切り替える
- 保育園を選んだ理由を用意する
- 応募先の保育園で何をしたいのか伝える
まず転職は不満から始まっているためネガティブな理由が多いかと思います。もしなければ転職をしませんよね。
ネガティブをポジティブに言い換えましょう。
3つのポイントから志望動機を考える例
①サービス残業が長いから嫌→②(大きな行事よりも)一人一人に寄り添った保育をしたい。貴園の保育園の保育理念に~③子どもの発達に合わせた保育ができると思い、応募しました。
通勤時間・希望欄の記入の仕方
自宅からの希望する保育園への通勤時間を書いておきましょう。
扶養家族・配偶者の有無も家族手当などで待遇が変わってくるので、現状を記載しておきましょう。
本人希望
法人などで勤務地・職種が複数ある場合は希望を記入します。
非常勤、パートの場合は、勤務時間・曜日を記載しておきましょう。
特に何もない場合は、「貴園の規定に従います」と記入しておきましょう。
ポイント
給料面の交渉で給料について書く場合はは基本的に第三者(求人サイト)を通して行いましょう。
応募前に条件について交渉を入れてくれるので、面接で不利になりにくいです。
提出前にやっておくことリスト
- 写真は写真館で撮影したものを使っている
- 西暦・和暦は統一している
- 正式名称で書かれているか
- 文字はていねい、丸は正円か
- 誤字脱字はないか
- 面接準備用にコピーをとったか
まとめ
履歴書の書き方についてお伝えしてきましたが、なかなか上手く書けない…と悩む方もいるかと思います。
その解決策の一つして保育士専門の求人サイトを活用してみてはいかがでしょうか?
保育園ごとの求める人材像を把握しているため、書類選考や面接対策もバッチリ。なかなか自分では調べられない情報を取得できるのでとても頼もしい存在となってくれます。
なかなか筆が進まない…書けない…と悩む時間ももったいないです。利用料は無料なのでお気軽に活用してくださいね。