社会福祉士は、保育士と違い卒業後に自動で資格がもらえるものではありません。
初めての国家試験を受験するにあたり、不安な日々をおくっていました。
- 国家試験って難しいの?
- 一発で合格したいけど、どうしたらいい?
- 何を使って、いつから勉強すればいいの?
社会福祉士の国家試験に向け、私が行ったことをご紹介します。
社会福祉士の難易度は?
社会福祉士の合格基準
- 150点満点中、6割程度(問題の難易度で補正あり)
- 0点の科目がないこと
問題の難易度で補正が入るので、毎年、合格ラインが違うことが特徴です。
合格点数 | 合格率 | |
25回 | 72点 | 18.8% |
26回 | 84点 | 27.5% |
27回 | 88点 | 27.0% |
28回 | 88点 | 26.2% |
29回 | 86点 | 25.8% |
ここ5年は90点を超えた年はありません。(2018時点)
おおよ4人に1人が合格する国家試験となっています。
第30回からは試験料も高くなり、「今回はどうなるのかな?」と様々な憶測が飛び交っているようです
一発で合格を目指すなら、日本福祉大学にしよう
第29回まで合格者数が9年連続で1位の日本福祉大学通信教育部。
第29回の合格者数を一覧にしてみました。
合格者数 | |
日本福祉大学 | 727人 |
東北福祉大学 | 176人 |
東京福祉大学 | 84人 |
武蔵野大学 | 79人 |
中部学院大学 | 65人 |
また、社会福祉士を目指して大学に入学しても、卒業できなければ社会福祉士にはなれません。
日本福祉大学の通信教育学部は数ある通信制の中でも卒業率が高い。
全国の大学通信教育が14%程度なのに対して、52%です。
大学の先生方も1位を取り続けていることや卒業率の高さにプライドをもって学生に接してくれます。たくさんのサポートしてきたので、引き出しも豊富で熱意のある先生ばかりです。(若干、暑すぎ?)
何か理由があって日本福祉大学以外を検討している方もいるかもしれません。
何校か資料請求して、検討するといいですよ。
私が使った教材
過去の試験問題は、社会福祉振興・試験センターにてみることができます。(解答も)
印刷して、学習に利用することが可能です。
制度の改訂や数値の更新がある科目には不向きなようです。(数値や改正が古いから)
テキストや問題集を選ぶポイントは…
- 自分が使いやすいと思うものを一冊
- 受験年度のものを必ず使用する
例えば…
2018年は第30回でしたので、2018とか第30回とついているものを購入します。
その年の夏ごろにテキストが販売され始めるので、それより前は古い情報である可能性大です。
私は日本福祉大学のライセンススクールで受講できる受験対策講座を受けたので、軸となるテキストを「社会福祉士の合格教科書」にしました。
「テキストは1冊、自分の気に入ったものを最後まで使いましょう。」
とどの先生もいうので、合格教科書オンリーで進めました。
「これが私の勉強の証!!」と根拠のある自信にもつながります
ちなみに合格教科書では…
- 科目ごとに合格勉強法
- 過去問の活用法(向き、不向きとか)
- ごろあわせ
- 合格マップや表
で時間のない社会人学生でも確実に合格に進んでいけるようサポートしてくれます。
社会福祉士の合格教科書と同じ出版社から出ている『社会福祉士国家試験対策過去問題集共通・専門』を過去問の勉強のため、購入。
科目ごとに過去問があり、数値の最新のものに訂正されています。すぐ下に解答が用意されているので、使いやすさ抜群です。
国家試験では、文章で正解を選ぶ必要るので、単語だけで覚えていると試験問題が解けないような気持ちに襲われるんですよね。
私が活用したユーキャンの『社会福祉士 これだけ!一問一答&要点まとめ』は、文章で質問文が作られているので文章対策にはぴったりです。
小さくて持ち運びもしやすいので、いつも仕事用の鞄で持ち運んでいました。
「試験間近は暗記だけがいい」「問題週は絞った方がいい」と言われます。
私は試験直前(1月中旬)になって「本当に覚えていて、問題が解けるの?」「今の私はいったい何点とれるの?」と不安からスランプに陥りました。
あまりに勉強が進まない私に「試したいなら、試せばいいじゃん。」と家族が背中を押してくれたので試験12日前から模擬問題集を始めました。
解きなれた過去問と違い、新しい問題なのが新鮮でした。
問題は3回分。ここで改めて0、1、2点科目を「これはめっちゃ苦手なやつ」と認識し、再度復習しました。
1冊の値段が結構高いので、「しっかり使わないと損!」と思います。
文房具紹介
- 仕組みが違うものに線をひく
- 過去問や模擬問題集で得た情報を追記するため
赤い下敷きと文字を見えなくするために
インデックスは使っているとボロボロになるので、保護フィルム付きのものにしました。
ルーズリーフより、ノートを使いましょう。
全部埋まったものを試験までとっておくと◎。
「自分がどれだけ勉強したか」が試験日に自信につながります。
必ず日付をいれるのもポイントです。(いつ勉強していないかすぐわかります)
私は、3つにおって使用していました。
勉強スケジュール・勉強方法
試験を受けるやる気だけは満ち溢れていたので、実は前年から勉強しようと別のテキストを購入していました。しかし、実際は大学の科目修了試験で使用した程度。
実際に勉強をスタートしたのは受験をする年度の4月からです。
とはいえ、国試対策講座にでる程度。
テキストを読んでも「わけわからん!!」とすぐに本を閉じていました。
11月の模試までにテキストを一通り終わらせるという目標も果たせぬまま、模試を受験。
「そろそろやばい…」と国試対策講座で勉強したことを復習し始めました。
この表は私の模擬問題集・過去問点数表です。
ご覧の通り…1週間前まで足切りにあうであろう点数か不合格しかとれていません。(国試は当日に出た速報で〇つけをした点数です。)
間違えた問題をひたすら復習していくことで、なんとか過去問で合格点数をとれるようになりました。
合格教科書 | 過去問題集 | 一問一答 | 模擬問題集 | 国試対策 | 模試 | その他 | |
4・5・6月 | 4月 受講 | ||||||
7月 | 購入 | 購入 | 夏講座 | 実習 | |||
8月 | 講座復習程度 | ↓ | |||||
9月 | ↓ | 秋講座 | ↓ | ||||
10月 | ↓ | ||||||
11月 | 苦手科目から | 使い始める | 模試 | ||||
12月 | 共通中心 | ↓ | 購入・隙間で | 冬講座 | スクーリング/試験 | ||
1月 | 専門・人物 | 不正解だけ | ↓ | 中旬に購入 | スランプ2週間 | ||
2月 | 苦手中心 | ↓ | 不正解だけ |
国試受験後に勉強時間を計算してみました。
国試対策講座まであわせると計150~170時間。
最低100時間は勉強しなければいけないといわれるので、時間数はクリアしていました。
試験勉強ではごろあわせが活躍
合格教科書の著者飯塚慶子先生は、受験生が覚えやすいようにごろあわせをたくさん用意してくれています。
試験対策講座でも、たくさんごろあわせを教えていただきました。もちろん試験にも大活躍で、今でも覚えています。(試験1週間後)
国家試験数日前のこと…
頭が沸騰していた私はなんとか覚えようとひらめいたごろあわせがあります。
社会理論と社会システムで
トラフーという人物が社会の変動を『第3の波』といいました。
→波乗り 虎 ふぉー!!!
(第3の波) (トラフー)
惜しくも第30回にはトラフーさんは出ませんでしたが、主人と大爆笑し、受験前の緊張感を忘れることができました。
「ごろあわせなんて!!」と思う方もいるかもしれません。
私もはじめは全部覚えようとしていました。
でも、試験中に思い出せなければ意味がないんですよね。
少しでもインパクトが強い方が、試験中に思い出しやすくなります。
ぜひ、ごろあわせも活用してくださいね。
隙間時間を有効に使う
社会人学生は、通勤時間や家事の時間など…机にむかえない時間のほうが多いと思います。
私は、国家試験対策講座で購入したCDを何度も聞いていました。
Web講座で学習している友人もいました。
「どうしても仕事後や家事、育児後に勉強をする気になれない。」
そういう日が続くと自分に自信がなくなってしまうんですよね。
どうしても勉強する気になれない時が必ずあります。
「CD・Web講座を流すだけでいい」というのは勉強に対する負荷を下げてくれましたよ。
模試は受けた方がいいのか?
私は、模試推奨派です。
なぜなら、模試はただ点数を確認するためだけのものではないからです。
- 試験時間に対する集中力を確認する
- 試験時間内に問題を解くペースを体感しておく
- マークシートになれる
自宅での勉強では、補いきれないことが模試を通して経験できます。
自宅受験と外部受験がありますが、時間が許せば外部受験がいいでしょう。
模試受験前後の私の動き
本当は、「模試までに合格教科書を1回終わらせておきたい」と思っていました。
が、してません…。
11月に一般社団法人 日本ソーシャルワーク教育学校連盟の全国統一模擬試験を受験しました。
決めては、その日に解説が配布され、講師による解説があること。(全部じゃないです)
結果は、郵送で自宅に届きます。
この時点で65点。(共通 33点 専門 32点) ←不合格です
更正保護0点。
1点、2点の科目が7科目もありました。
一応、模試終了後に配られた解説で自分なりに振り返りを行いました。
「0、1、2点科目は他の科目より勉強せなあかんな。」
程度の認識でした
受験日前後の私の動きと持ち物
試験会場が自宅から遠かったので前泊しました。
午前と午後に勉強し、夜はちらみ程度。20時には早々と布団の中です。
もちろん緊張感MAXだったので寝れるわけもなく…2時間ごとに覚醒。
朝の4時から30分ほど勉強して、6時まで再度就寝。
自分のリラックスグッズも持っていこう
- 受験票
- 鉛筆(HB)
- 消ゴム
鉛筆と消ゴムは落としても焦らずにすむよう多目に持参しました。
試験監督が手をあげれば拾ってくれますが、時間がないときに落としたら困りますもんね。
それ以外に自分で用意した持ち物がこちら。
- カイロ
- 目薬
- マスク
- 座布団
- 膝掛け
- ホットアイマスク
- お菓子
- 昼食
会場の空調はわからないので、寒くてもいいように防寒具。暑くてもいいように重ね着ででかけました。
ずっと文字を見ているので、想像以上に目が疲れます。勉強中から愛用していた目薬とアイマスクは持っていくと休憩中の気分転換にも役立ちます。
昼食は、午後の試験中に眠気に襲われないよう少な目に食べました。
近くにコンビにがない場合もあるし、混んで時間を消耗するのはもったいない。朝のうちにゲットしておきましょう。
試験前・休憩中の過ごし方
会場についたら、顔見知りを探しましょう。知っている人がいるだけで緊張感が和らぎます。
試験説明前はトイレがとても混むんですが、行きたくなくてもトイレに行っておく。試験中に行きたくなって、集中力にかけたり、時間を失うのはもったいないです。なぜか仮設トイレがあって、そこは順番早かった。(外だからかな?)
試験説明中は自分の力が最大限破棄できるようにひたすら深呼吸していました。
「私はできる」
「ここまで勉強したら、絶対に受かる」
と自己暗示をかけながら。
午後は、一番に昼食をとって周辺を少し散歩。午前中に固まった体を少しでもほぐしておきましょう。のんきに噴水の虹を撮影していました。
午前の振り返りは一切せずに、午後の勉強をします。
午前と同様にトイレを済ませ、目を休めます。←ここで目薬とアイマスク
くれぐれもスマホをさわって、目を酷使しないように。
暖かい飲み物を飲みましょう。トイレが困るからと水分をとらないのは脳の力が落ちてしまいます。後回しにしがちですが、意識して水分を補給するといいですよ。
あとは、また深呼吸と自己暗示で試験説明中をすごしました。
まとめ
以上、私の勉強方法を全て紹介しました。
ここまでの話をまとめると…
- 試験は150点満点中6割程度が合格ライン(110点以上を目指しましょう)
- 仕事しながら150時間以上勉強
- 模試・講座はたくさん受ける
途中でさらっと紹介しましたが、対策講座で購入したCDを出勤中の車の行き帰りで繰り返し聞いていたので合計すると250時間くらいになるかもしれません。
苦手な分野を暗唱できるくらい聞きました。。。笑
私の場合は、協力してくれた家族、職場、実習先のために一発で合格しなければ…という想いで勉強しました。
対策講座・CDなどに投資した金額は10万円くらいでした(汗)
これから勉強される方は対策講座などに参加することをおすすめします。
でも、どうしても仕事で対策講座に参加できない!という人も多いかと思います。そんな方は資格取得で有名なLEC東京リーガルマインドの『2019年合格目標 社会福祉士一発合格コース』がおすすめです。
講師が基礎から順を追って出題されそうな箇所や効率的な覚え方を丁寧に解説してくれるそうです。
『通信Web・音声ダウンロード可・スマートフォン視聴可』コースがあるのでとても便利だと思います。私はCDしか聞けなかったので苦労しました。
私は対策講座がなければ、合格はなかったと思います。
お値段は49800円とちょっとしますが、私のかけた金額と比較して半額で済みます。
絶対に今年合格してやる!と強い思いがある方は、スキマ時間に勉強できる教材を買ってみてください!
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