保育士の就業しない理由で2番目に多いのが就業時間の長さ。
「保育の仕事は好きだけど、持ち帰り仕事やサービス残業が長すぎて働けない…」と現場を去る方が多くいます。
「保育士=残業、持ち帰りは当たり前。それが嫌なんて私のわがまま?」と自分に責任を感じる方もいるかもしれません。
しかし、保育園によっては残業0時間、持ち帰り仕事なしが常識と言い切る園はあります。改善しようと業務を見直し、よい環境で働けるよう整えている園も。
実際、私もそういった保育園で働き、持ち帰り仕事は0。残業があっても月5時間程度に収まっていました。
これから残業の少ない園で働きたい方・転職を考えている方に向けて求人の探し方のポイントを紹介していきます。
残業の少ない保育士求人の探し方のコツ
残業時間の少ない保育士求人の探し方のポイント
- 働き方を派遣社員に絞る
- 大規模な行事のない園に絞る
の2通りです。
派遣社員として働く
手っ取り早い方法が派遣として働くことです。
正社員・パートは、保育園との直接雇用契約を結びますが、契約社員は、派遣会社と労働契約を結び、派遣先の保育園でお仕事をします。
直接雇用の正社員なら残業や持ち帰り仕事をお願い出来ても、派遣社員には、残業をお願いできません。
正社員を目指す際も正社員雇用を前提とした紹介予定派遣の制度を使い一定期間働く方法があります。
派遣として働き、正社員の残業の有無、人間関係の良さを事前に把握できるので、正社員を目指す際にも派遣は有効です。
大規模な行事のない園にする
園の方針によって、行事の数・内容は大幅に変わります。
- 遠足
- 母の日・父の日
- 七夕
- 夏祭り
- お泊まり保育
- 焼き芋パーティー
- 運動会
- ハロウィン
- クリスマス などなど…
これらに加えて、鼓笛があるなんて園もあります。
一つの行事に2~3ヶ月かけて、話し合いや準備を行います。
これに加えて、書類等の通常業務まであると就業時間内だけで仕事を終わらせるのは至難の技ですよね。
「行事がなければな…」と考えたことはありませんか。
大規模な保育園では、常に行事が入りますが、事業所内保育時・院内保育などの小規模の保育所であれば大きな行事はありません。集団保育ではなく育児担当制という一人一人の発達に合わせた保育をする園も増えてきています。
私は小規模保育所で働いていたことがありますが、少数精鋭でゆったりとした保育ができるので人間関係も良好でした。
小規模保育所は狙い目
小規模保育所は0~2歳児が保育されていることが多く、行事を設定していない園があります。
その代わり、日々の保育を充実させ、子どもたちに必要なことは生活の中で伝えていきます。
未満児なので休憩もとりやすく、仕事も進めやすい傾向があります。
仕事に追われないからこそ、日々の保育を充実させようと頑張る!といったよい連鎖も生まれやすい環境です。
気をつけてほしいのは、該当してないブラック小規模保育所があるということ。
未満児園なのに帰れない?新卒保育士の体験談
- 年齢:20代前半
- 保育歴:1年
- 施設携帯:乳児だけの保育園
私は、新卒入職したてで、新しく開設された乳児だけの保育園に配属になりました。
勤務後に終礼があるため、平日は帰れるのが早くて20時。それは例え早番であってもです。勤務時間が終了したからと終礼に出ずに帰る職員もいるのですが周囲から『本当に空気が読めない人だよね』などの陰口。そんな話を聞いてしまえば帰れるはずもありません。
自分の仕事が終わっていても終礼まではいなければならないので、意味もなく保育室にいることも度々あります。…車の停め方も園長から順番なので、先輩たちが帰るまでは立ち話に付き合うことも。
1年目ということもあり、退職せずに続けることにしました。若くて独身だから、できることですが…疲労を次の日まで持ち越してしまうこともあり正直つらいです。
その保育園では、園長先生が帰宅するまで帰れないそうです…。
彼女に会うたびに学生時代の明るさはどこへ行った?と思うくらい傍目から見ても疲弊していました。
注意ポイント
未満児園でも幼児と同じくらい行事があったり、他の業務をさせられる園も少なからずあります。(夜の10時まで帰れないとかね)
百聞は一見に如かず!見学や情報収集をしてそういった園を避けるようにしましょうね。